だるログ

関西在住アラサー男子の備忘録。アニメとかいろいろ。

もしも稲川淳二が童話桃太郎を読んだらきっとこうなる

どうも「もしも○○が○○したらマイスター」のmotosaaaan@です。

そろそろ暑くなって参りましたので、怪談おじさんこと

Junji Inagawa風にやっていこうと思います。

 

それではご覧ください。

 

掘っ立て小屋。

私色々な所でお話しさせていただいているんです。

確か…岡山あたりで聞いた話なんですけど、山林に小さな掘っ立て小屋がポツリとあるんです。

地元の人は全く知らない、近寄ろうとしないんですねぇ。

なぜならその掘っ立て小屋には何かが

「住んでいる」

と地元の人から言われているんですねぇ…。

 

その話を聞いた人、仮にAさんとしましょうか。

Aさん、猟師をやっておりましてこの時期美味しい山菜が取れるもんだからその山に山菜狩りに行っていたんですね。

しかしその日は午後から天気が悪く霧が出ていた。

 

マズったなー…こりゃあ山で野宿しなきゃあいけないなぁ…。

Aさんは適当な場所を見つけて川の近くで野宿の準備を始めた。

 

すると川の向こうで人影がユラユラと動いている。

Aさん不思議に思って少し近寄るんだけどどうもその人影が霞んで見えない。

 

「おーい!そんな所で何してる!霧が深くなるぞー!危ないぞ!」

しかし返事がない。

 

しばらくするとその人影はスーッと山林の方へ消えて行くんですねぇ。

おかしいなぁ…と思ったAさんはその人影の消えて行った方向に向かって行ったんです。

彼はこの山林はよく来ているのですぐに返ってこれるだろうと思ったんですが、霧のせいで更に迷ってしまった。

 

人影の消えた方へさらに進むと

今度はさっきとは大きさの違う人影を見つけるんですねぇ…。

 

「おーい!この先は危険だぞー!」

Aさんはその人影に向かって言いました。

返事がない。

「おーい!こっちだぞ!おーい!」

すると人影はこっちに近づいてくる…。

よかった、気づいた!

しかし様子が変なんですね。

Aさんがその「様子」に気づいたのは

その人影が持っていたナタ…だったんです。

しかしAさんは怖くなってドスンッと尻餅をついた。

 

「…る。…てやる。コロ…てやる。して…やる!」

 

Aさんとその人影の距離が2〜3メートルになったぐらいにははっきりと

その人影の顔が見えたんです。

鬼のような恐ろしい形相のお爺さんが

ズンズンズンズン近づいてくる!

 

もうダメだーッ!助けてくれッ!!

 

Aさん目つぶった!

…しかし何も起きない。

Aさん恐る恐る目を開けるとそのお爺さんの姿がない。

 

Aさんは近くを見渡すんですが、やっぱり姿はない。

ホッとしたAさんは霧も深くなってきたので元きた道を戻ることにしたんです。

 

すると元きた道のはずなのにぽつーんと

一軒の掘っ立て小屋があるんですねぇ…。

迷ったかなー…おかしいなぁ…

こんな所に小屋なんてあったかなぁ…。

 

Aさん、多分誰も住んでいないだろうと思い

今夜はその掘っ立て小屋に泊まろうと決めたんです。

荷物を下ろして一息ついたんですけど、どうも落ち着かない。

あんな恐ろしい体験をしたもんだから

Aさん妙にソワソワソワソワする。

 

すると掘っ立て小屋の扉が

ガタガタッ…ガタガタッ

Aさん恐ろしくなって奥の部屋に隠れるッ…!

 

そーっとAさん奥の部屋から覗くんですねぇ…。

 

するとそこに居たのは着物を着た老婆が台所に向かって何かを切っている。

ザクザク…ザクザク…ザクザクザクザク!

その音はだんだんと大きくなり勢いが増していく!

Aさんは怖くなりそこから逃げようとした。

その時!

 

ドスンッ!

 

近くに置いていた「何か」を落としてしまったんです。

その音に気づいた老婆は手にした包丁をそのままに

ゆっくり…ゆっくりと

Aさんの方に近づいてくる。

 

「居るんだろ?居るんだろう?

私の…私の太郎ちゃん」

 

Aさん怖くなり後ろを振り返る。

そこにはズラリと並べられた犬や猿、キジの頭。

Aさんが落としたのは「人の頭」だったんです。

 

ウワーッ!

声にならない声でAさん思わず叫んだ!

ザッザッ…ザッザッ…と草履の音が近づいてくる!

Aさんあろうことか気を失ってしまうんですねぇ…。

 

しばらく気を失っていたAさんなんですが

気がつくと山林の中…だったんですねぇ。

これは夢だったのかなぁ…

家路について後日私にこの体験を話してくれたんですねぇ。

 

でもこの話には続きがあって

しばらくしてAさん亡くなってしまうんですねぇ…。

 

Aさんが山林の川から見つかって

その掘っ立て小屋からは

「Aさんの頭」が見つかったんですねぇ…。

あの掘っ立て小屋でAさんが落としたのは

どうやら「自分の頭」…

だったのかも知れませんねぇ。

 

最後に。

桃太郎どこいったし!

全然鬼退治しないし!

犬猿雉全員死んでしまってるし

なにより吉備団子どこいったし!

全然めでたしちゃうし!